TWILIGHT SYNDROME

〜 It's possible to challenge a lot of wonders!〜

 

 

 

 






#05 雛代の杜 6











現国の教師が読書感想文なんて厄介な課題を出してきたために、今まで一度も足を
踏み込んだことの無い図書室という場所へ赴くことになった。
純文学で括られた棚の前に立ち、柳から教えてもらった比較的読み易いと言われる
作者のものを探し、もうドレでもいいやとその中から適当に1冊を引っこ抜いて、
窓際に置かれている机へと向かう。
借りて帰ったところで今のままでは読まないのは分かりきっているから、読む気になった
今の内に数ページでもいいから読み進めてしまうに限る。
その内容がほんの僅かでも己の興味に引っ掛かるようなものであれば借りれば良い。
机の上に本を置き、備え付けの椅子を引っ張り出して、お、と切原は思わず声を上げた。
机の隅に、小さく文字が書いてある。
シャーペンで書かれたらしいそれは少々薄く読み辛い感があったが、綺麗で丁寧に
まとまった文字であった分、解読に支障はなかった。



私はこの学校に通う、3年の女の子です。
放課後はいつも此処で本を読んでいます。
普段こういう事はしないのだけれど、最後の年ということもあって、
少しいつもと違う事がしてみたくなりました。
もし、これを見つけて気が向いた人がいたら、返事を書いてくれませんか?




「ふぅん………なんかこう、読書好きの大人しい女の子、ってカンジだなぁ。
 3年てコトは、1コ上か………全然射程範囲内。」
ぽつりと独り言を零して、切原は唇の端を持ち上げると自分の鞄からペンケースを
取り出した。
「……イマドキ、こんなカワイイ事する子がいんだなー…」
シャーペンの芯を出し、大っぴらに机に落書きなんて何言われるか分からないから、
いかにも勉強してますという風を装って、返事を書いた。



ちっす、なんか可愛らしいメッセージ見ちゃったんで、ヘンジ、書きまーす。
姓は切原、名は赤也、テニス部2年の期待の星ったら俺のコトなんで!!
てなワケで俺、2年の男子なんだけど、OK?
良かったらまた、メッセージよろしく!!




最初はこんなモノか、と読み直し頷いて、切原はシャーペンを片付けて
なにやら思い出したように小さく笑みを零した。
「あー……時間があれば一人読書、なんてまるで柳センパイみてーだなぁ」
さて、なんと返ってくるのかが、楽しみだ。























一人で冷たい池の底、寂しい、寂しい、と声が聞こえる。





「向日の読みはおおよそで正解、といった所だな」
読み終えたノートを閉じて、柳がふぅ、と物憂げに吐息を零す。
どうやらこの女生徒も、この地に眠るものに呼ばれたクチらしい。
その、彼女を呼んだモノは遠い遠い昔…人形ではなくまだ人が捧げられていた、
そんな昔に犠牲になった者達のようだった。
ノートに書かれていた事をそのまま鵜呑みにするならば、人形が使われだした後も
数十年に1度の割合で彼女のような犠牲者があったようだった。
どうやら彼女の姉も、同じ道を辿ってしまっているらしい。



人々の願いを一身に背負い、けれども理不尽にも池に静められた彼女達の
悲しみは一体何処に追いやられるのだろう。



きっと追いやられたりなどはしない。
消えたりもしないし、浄化されたりもしないだろう。
人の思いとはそんなものだ。
だから、人は死んでも魂は残るなんて言われるのだ。
ずっとずっと昔から行われていたこの儀式によって溜まりに溜まってしまった
彼女達の悲しい思いは、どこにも流される事無くこの池のように澱んでいるに違い無い。
「…そして、ならば、そうやって犠牲になった彼女の思いは…、では、どうなる?」
「!! だから、赤也か…!?」
思いは思いを呼んで、連鎖を起こす。
一人は寂しいと嘆く彼女達は、仲間を欲して手を伸ばす。
今回たまたま、掴んでしまったのが切原だっただけだ。
だけどずっと昔から続いてきた連鎖がそれで止まるとは到底思えないし、
このまま切原を奪われてしまうわけにもいかない。
「確かに彼女達は可哀想かもしれない。
 だが……この方法はきっと、正しくはない」
ノートを元の場所に戻すと柳がそうぽつりと漏らした。
それはきっと、此処に居る3人ともに分かっている事だろう。
だからといって、どうにかする術があるわけでもない。
そういう意味でのヒントは、このノートからは得られなかった。
「せめて……赤也に俺達の声が聞こえてくれれば……」
苦虫を噛み潰したような表情でそう呟く真田に、あ、と声を上げて向日は
パチンと指を鳴らした。
「聞こえるんじゃね?お前らの声ならさ。
 ちょっと呼んでみろよ」
「何だと?」
「さっきから、向こうの会話は俺に聞こえてるんだ。
 このカンジじゃあ、多分お前らには聞こえてないのかもしれないけど……、
 それで、こっちからの呼びかけが向こうに届かないって証拠にはなんねぇだろ?
 もしかしたら……思いが強い分、お前らの声なら届いてくれるかもしれない」
「だが…」
「じゃないと、切原はきっといつまでもこのまま、だぜ?」
「………。」
真田と柳が視線を交し合う。
確かに、折角ここまで辿り着いたのに結局何もできないままで切原を取り戻せないのは
非常に不本意だ。
こうなったらもう、できることや思いついたことは、片っ端からやってみるしかない。































「………でさ、真田センパイてのがさ、こーんな顔して怒るワケよ。
 たるんどる!!ってさ」
声音だけでなく表情まで真似てやってみせれば、面白かったようで彼女はクスクスと
声を上げて笑っていた。
相手は長い黒髪を持った何処にでも居る平凡な少女。
机の上で語り合っていた分、お互い人見知りする必要もなく、すんなりと打ち解けた。
だけど、何処か不思議な雰囲気を纏っていて、そして時折とても寂しそうな表情を
浮かべる事もあって、どこか放ってはおけないような、そんな気にもさせられる。
何となく切原には、彼女が何者なのかは勘付いていた。
そして長く関わってはいけないということも、知っていた。
なのに彼女の呼びかけを無視できなかったのは、胸のどこかで自分にも救えるかも、なんて
そんな風に思ってしまったからだ。
寂しいと思うその気持ちを、少しでも和らげることができたなら。





  
赤也!!





よく聞き知った声が聞こえたのは、自分が妙なモノマネで話をしていたせいかと思い、
ビクリと肩を竦ませる。
聞きたかったような、できれば聞きたくなかったような、そんな声。
「さ、真田……センパ、イ……?」
恐る恐るといった風に辺りを見回しつつそう問えば、どこか怒りを滲ませた声音が尚も続く。





  
人を教室に待たせておいて、そんな所で何をしている!?





「え、あ、い、いや、これには深くて長ぁーーい理由が……」





  
そんな事はどうでもいい!!





「いいのかよ!!」
思わず力一杯ツッコミを入れてしまった。
もはや既に条件反射の域で、どうして真田の声が聞こえてくるのかの理解はどうやら
置き去りにされているようである。





  
早く帰って来い、赤也。





「え、で、でも……」
困ったように頭を掻いて、切原は彼女の方に視線を送った。
どうやら声は彼女にも聞こえているようで、困惑した表情を浮かべている。
「……行っちゃうの?」
おずおずと投げられた問い掛けに、更に切原が言葉に詰まる。
周りには何も無い寂しい森の中、こんな所に一人ぼっちにするわけにもいかない。
救いたいと、そう思ったのに。
「…行かないよ。
 行けるわけねーじゃんか、そうでしょ、真田センパイ?」





  
………赤也、お前何を考えているんだ。





今度は柳の声がして、切原は正直頭を抱えたくなった。
こういう時には一番聞きたくない声だ。勝てる気がしない。
真田の言葉ならまだ抗えるが、柳に帰って来いと言われれば、それも自信がない。
発言力だけでいえば、明らかに真田より柳の方が力がある。
「柳センパイまで……居るんスか」





  
お前を迎えに来たんだ、当然だろう?





嬉しかった。
そうやって心配してくれて、捜してくれる人がいる事が。
だけど今自分が居なくなったら、この女の子はどうなるのか。
また一人でずっとこの森の中で、一人ぼっちで。
それはきっと、とても辛い。
「……ねぇ、こんな場所でさ、ずっと一人ぼっちって……どんな気分なんでしょうね?」
自分にも昔、そんな時期があった。
こんな気性のためか、なかなか周囲と馴染めずに居た自分を。
「一人は……嫌だよ、やっぱり」
全部拾い上げて厳しく優しく諭してくれた、だからこそ。
だからこそ、今の自分が居るんだ。





  
だから、自分に彼女が救えるとでも思ったか? ………驕るな。





「…そんな言い方…!!」





  
赤也、お前に彼女は救えない。結局は同じ事を繰り返すだけだ。





いつ聞いても柳の言葉は冷静だ。
それが正しいのだという事も分かっている。
寂しい者達が寄り集まっていたって、結局はその思いがより大きくなるだけだ。
だけど、それでも。


「……もう、いいよ」


小さく聞こえたその言葉は、どちらの先輩のものでも無い。
細く可愛らしい声でそう告げたのは、黒髪の少女の方だった。
「ごめんね、切原くん。
 私がワガママ言ってるんだって事は分かってた。
 だって私はもう死んでる、切原くんはまだ生きてる。
 それだけでもう、全然違うところに居る事は分かってたんだけど…」
「そんな事…!!」
「ごめんね、来てくれただけでも、嬉しかった。
 もう先輩達の所へ帰った方が良いよ。
 こんな所まで迎えに来てくれる人達なんて、そうそう居ないよ。
 ……大事にしなきゃいけないものを、見失わないで」





帰ッチャウノ?

モウ帰ッチャウノ?

嫌ダヨ、寂シイヨ。

モット近クデ、沢山オ話シシテヨ。






「……ッ、」
切原の正面、彼女の背後にある森の奥から覗く無数の目に、切原は僅かに息を呑んだ。
小さな声で、囁くように、行かないで行かないでと呼びかけてくるのは、
恐らく遠い昔にこの地で命を断たされた少女達なのだろう。
「…いけない、早く行かないと、皆集まってきちゃう」
「でも…」
「図書室の机、楽しかったよ。……ありがとう」
「俺……俺さ、……」
何か言おうと思ったのに、そこまで口を開いて伝えるべき言葉を見失った。
それが歯痒くて悔しくて、唇を噛み締めたままで切原は俯く。
少しの間を置いて、彼女が切原の背後を指で示した。
「あっちへ、真っ直ぐ走って。
 絶対に振り返らないでね。
 そうしたら……先輩達の所へ、戻れるから」
「………。」
「ほら、行って」
少し急かすように言われたので、切原がゆっくりと彼女に背を向ける。
木々に囲まれた深い森だと思っていたのに、何故かそこには道が出来ていた。
真っ直ぐ、一直線に。
踏み出すのを躊躇っていると背後から、早く、という言葉と、何処からか、赤也!と自分を
呼ぶ声が聞こえて、どうしてだか無性に泣きたくなった。
「俺……俺、さ…、」
先程見失った言葉が、ふいに戻って来る。
「俺さ、自分の性格っての、ちゃんと分かってるつもりなんだ。
 友達はいるけど……一緒にツルんで、馬鹿やって、笑い合えるダチはいるんだ。
 だけど……それじゃ駄目だって、いや、それだけじゃ駄目なんだって、
 最近、そんな風に思うようになったんだ。それは絶対……俺のルームメイトの
 影響だろうなってコトも、もう気付いてる」
何処かで自分の言葉を聞いているだろう真田と柳にも、この声は届いているだろうか?
初めて告げた、本当の気持ちというものを。





「同情じゃない。哀れんでもいない。
 だけど………俺はきっと、アンタになら優しくできるって、思った」





それだけは嘘じゃない。
最初は好奇心だったけど、言葉を交わしている内にそんな風に思えるようになった。
もし彼女が故人ではなく今を生きている人だったなら、もう少し状況は違っていたかもしれない。
多分、きっと、好きになれた。


だってこの人は、こんなに優しかったのだから。
優しくて、強かったのだから。
自分自身の寂しいという思いを抑え込んで、自分を帰そうとしてくれるぐらいに。



「ありがとな。…………さよなら」



相手からの返事を待たず、切原は全速力で示された道を駆け出した。
どれだけ息が上がってもどれだけ足が辛くても、一度も止まらず振り向きもしなかった。
なにより彼女がそう望んだから。









◆ ◇ ◆ ◇ ◆









軽く頬を打つ掌の感触に、ふと向日が瞼を持ち上げた。
すぐ目の前にあるのは、2人の親友の顔。
「侑士……に、跡部も……なんで、此処に…?」
「コイツが行くって聞かなかったんだよ」
「いつまで経っても戻って来ぉへんねんもん。
 やっぱり心配になるやろ」
特に事情を知っている分、その心配の度合いも大きい。
どうやら自分は倒れていたようで、ゆっくりと身体を起こすと労るように忍足が
その背を支えてくれた。
動けることを確認した跡部が、懐中電灯を手に他の仲間の元へと向かう。
真田、柳、そして切原、ちゃんと全員居る。
そのまま視線を動かして、朽ちかけたお社が目に入った。
これは、あの場所ではない。
どうやら元の場所に戻ってこれたようだ。
「けど…どうして侑士は俺達が此処に居るって分かったんだ?」
確か自分達は川を遡ってみると伝えた筈だ。
あの時図書室で見た地図を考えても、同じ裏山とはいえこの場所に辿り着くとは考え難い。
向日の質問にうーんと少しだけ唸った後に、忍足が答えた。
「教えてくれた人がおんねん」
「教えてくれた人?」
「うん、こう、黒髪の長い……ちょっと可愛え女の子。
 裏山の入り口で難儀しとった俺らに、教えてくれてん」
忍足の能力からいえば、教えてくれたというよりは彼女の意識を覗き見たに近いのだろうが。
何にせよ、助かった。
「ちゃんと自分のした事の責任取るなんて、偉いやん?」
「それって切原のコト?それともその、女の子の方?」
「……両方や」
そう答えて、忍足はにこりと微笑んだのだった。








目を開けてみれば、元の朽ちかけたお社で、ホッと安堵の吐息が漏れた。
真田は自力で身を起こすと、傍に倒れていた柳と切原を揺り起こす。
「………う、ん…」
「蓮二、気がついたか?」
「あ、ああ……赤也、は?」
その問いに真田が頷く事で返した。
ほぅ、と柳の口元から零れた溜息は安心したからだろう。
漸くあの不思議な空間から戻って来る事ができたのだ。
「……よぉ、どうだったよ?不思議体験は」
懐中電灯の明かりを受けてその方に目を向ければ、ニヤニヤとした笑みを浮かべる
跡部を見つけて真田が僅かに眉を寄せる。
「どうもこうも、サッパリだ。何が起こったのやらな」
「ああ、突然鏡が光ったと思ったら……もう此処に戻っていたみたいだからな」
「なかなか良い経験になったんじゃねぇの、アーン?」


「「……二度と御免だ。」」


揃って返ってきた言葉に、跡部がくつくつと喉の奥で小さく笑った。






















笑って、ふざけあって、馬鹿やって。
そうやってじゃれあえる友達ならそれなりに居た。
だけど、きっとそれだけじゃ駄目なんだ。
そう思うようになったのは……この学校に入ってからだ。
「赤也、怪我は無いか?」
柳の声に、こくりと頷く事で返して切原はぼんやりとお社を見上げた。
月明かりしか頼るものの無い中で、黒いシルエットだけを浮かばせてそれは静かに佇んでいた。
これは、彼女達が存在した証だ。
川が無くなっても、これがある限り、きっと忘れられる事は無い。
いや、例えそれすら失われたとしても、きっと自分だけは絶対に忘れない。
「俺は……結局、何もできなかったんスね……」
「そんな事は無い………少なくとも、彼女に関してだけ言えばな」
「……だけど!」
「切原、」
尚も柳に言い募ろうとした切原の言葉を遮って、声をかけたのは忍足だ。
「何があったんかは知らんし聞こうとも思わへんけど……大丈夫やと思うで?」



少なくとも、裏山で立ち往生をしていた時に出会った彼女は。



「彼女はお前に感謝しとった。ありがとうって、何度も言うとった」
「忍足…サン?」
「少なくとも今、この場所はものすごく落ち着いとる。
 たぶんコレはお前のおかげなんやろな。なかなかやるやんか」
「あ、そういえば……ホントだ」
音も声も何も聞こえない、だけど無音でもない。
とても自然に、歩けば土を踏みしめる音がして、風が吹けば木々や草がざわめく。
穏やかなその空気を感じ取って、向日も大きく頷いた。
「もう大丈夫みてぇ。腹も減ったしな、帰らねぇ?」
「帰っても食うモンなんてねぇぞ、岳人」
「ウソ!?俺、餓死しちまうぜー!?」
「そういえば駅前に、深夜でもやってるラーメン屋ができたらしいな」
「おお、それええなぁ柳、寄って帰ろうや。切原も行くやろ?」
何処かまだ沈んだ表情のままではあったが、切原も素直に首を縦に振る。
あちこちに跳ねるクセの強い黒髪を大きな手でくしゃりと撫でるようにして、
声をかけたのは真田だった。
「………人は変わるものだな」
「え…?」
「あれだけワガママで跳ね馬だったお前が、誰かを考えて思いやるようになるとは」
「真田センパイ……」
「お前は、優しくなった」
「………へへっ、」
鬼より怖いあの真田にそんな言葉をかけてもらえるとは思わなくて、首を下に傾けて
俯いた切原が小さく肩を揺らして笑った。
「明日は、雨でも降るんスかね」
「どういう意味だ」
咎める声が柔らかく、ごつりと頭に置かれた拳が形ばかりで痛くなんてなかったから。
目からぽつりと零れた一滴は、闇夜に紛れて見られることは無かっただろう。















ざわり、ざわりと風に揺られて木々が謳う。

ありがとう、と小さく囁く声が、聞こえた気がした。

















<END>













お、終わ…っ、終わった……!!
書いてるうちにワケわかんなくなって投げ出しそうになりましたが、
何とか書ききりました。

切原赤也も、この高校生の世界で少し人間的に変わっていけてるとイイな、なんて
そんな風に思います。ハイ。


長々とスイマセン、読んで下さってありがとうございました。





次はこのパロの中で一番重くて現実的な、あの話です。(知ってる方はご存知でしょう)
どう話を持っていこうかまだ思案中ですが、とりあえず出撃メンバーは、
跡部・忍足・岳人・日吉の氷帝メンバーになるような気がします。
今回のように友情出演的に誰か出て来るかもしれませんが。(笑)
もちろん跡忍狙いですが、メインはヒヨ岳にしたいなぁとか思ってみたり。