初夏は気持ちの良い風が吹くが、日が出ていないと途端に肌寒くなる。
そんな時は、得意の目を使ってアイツの姿を捜すんだ。
特にこんな穏やかな昼下がりは、日陰のない良いボジションを
探し出して休んでいる筈だから。
風の音しか聞こえない、静かな午後。
暖かな日差しと、緩やかな風と、すぐ隣には大の字で昼寝している馬鹿の姿。
ああ、こういうのも悪くない。
目が覚めたら、お前はいつも俺が居ることに驚くんだけどな。