■ 雰囲気的な5つの詞(ことば):愛

⇒懲りずにお題にレッツチャレンジ!!
 今回は、少し甘めの雰囲気を目指してみました。
 基本は一人称で、超短文。
 でも、思いのたけをぶちまけてみた。

 

 

 

 

 

 

01.ひかりに似ている







四方八方見回してみても、視界はゼロ。
真っ暗闇で、何も見えない。
そんな世界に、俺はいたんだ。



見てるようで、何も見ていない。
聞いているようで、何も聞こえてこない。
感じているようで、何も感じない。



そんな世界に、強烈なまでに差し込んだ、強い光。
あまりに眩しくて目を細めてしまったけれど、
おかげで俺にも、出口が見えた。







そうだ、例えるなら……そんな。

ひかりに似ていたんだ、お前は。







※そして僕を、眩しく照らした。

 

 

 

 

02.その手を握り返すように







力の差は歴然としていた。
それだけ、特別な位置にいたんだ。
正直な話をすると、アイツには決して追いつけやしないのだと、
諦めかけた事が、何度かある。



だが、決まってアイツは俺に向かって手を伸ばしてくるんだ。
早く来いと、そして掴めと、どれだけ離れていたって。



そんなザマを見せられて、奮い立たない方がどうかしている。
だから俺は、何度だって立ち上がれたんだ。





差し出されたその手を掴み、握り返すことができるまで、
絶対に諦めないと、俺は誓った。







※そのためだったら、何だってしてみせる。

 

 

 

 

03.幸いを願う日々







思い返すと、俺はロクでもない道を歩んできた。
人を殺したり、殺されそうになったり。
変に知名度が上がったせいか、命を狙われたことさえあった。





分かるだろうか、そんな俺の傍にいることが、どれだけ危険か。





守ってもらって当然なんて思うようなヤツじゃないし、
むしろ何かあった時に、安心して背中を任せられるヤツだ。
きっと俺がその事について口出ししようものなら、
アイツのことだ、烈火の如く怒り出すんだろう。





だけど、分かって欲しいんだ。
そんなヤツだからこそ、失いたくないんだってことも。




ふたつとない、俺の大切なものだから。
幸あれと願うことぐらい、許してくれたっていいだろう?







※いつだって、キミが幸せであればと。

 

 

 

 

04.たとえば優しい色







初夏の穏やかな青空だとか。


夕暮れの太陽が照らす街並みだとか。


通りすがりに見かけた、道端の花だとか。





例えるなら、そんなカンジだ。





あと、


通りを駆けて行く子供達の姿だとか。


いつも変わらない噴水の水の音だとか。


アイツと共に過ごす、何気無い日常だとか。





ほら、探せばいくらでも見つかるぞ。


幸せだと感じる瞬間なんて、な。







※それをキミと共有できれば、それが一番の幸せだ。

 

 

 

 

05.「ありがとう。」







ありがとう。
隣にいてくれたこと。
僕の、傍にいてくれたこと。



ありがとう。
暗闇の淵に立つこの身に、
光を与えてくれたこと。



ありがとう。
道に迷い途方に暮れるこの身の、
道標になってくれたこと。





怒って、憂えて、泣いて、そして笑って。
その全てを、共に過ごしてくれたこと。





この広い世界の中で、ちっぽけな存在でしかなかった僕を、
キミが、見つけてくれたこと。





そして、今。
こうして共に在る事を、深く深く感謝する。





ありがとう。
僕と、一緒に生きてくれて。







※これからも、一緒に歩こう。

 

 

 

 

 

 

 

この雰囲気お題は、とてもやりやすくて楽しいですv
基本的に私も雰囲気でざっくりとした話を書くのが
好きだったりするので、このシリーズのお題はとてもよく
勘が働くといいますか。(笑)
インスピレーションで書けるっていうのはホントに有り難いです。


そんなカンジでテーマは「愛」。
ある意味究極だよね。
普段、バカな話だとかギャグの話だとか書いてるけど、
根底にはいつもこんな思いを置いておきたいな、なんて
そんな風に考えながら書きました。
そういう意味では、これが私のカカガイ観なのかもしれません。(笑)


……ま、ぶっちゃけめっちゃ恥ずかしいんですがね、コレ。(汗)
えらいモン書いちゃったよ。