「…………でな、コレを、こう…」

「ちょ、ガイ、お前、いくらなんでもソレは…」

「だーいじょうぶだいじょうぶ!よっし、できたぞ!!
 これで眩しい日差しもシャットアウトだ!!」

「…って、ゴーグルに墨塗っただけじゃん」

「まぁそう言うな。
 それじゃ、コイツを呑気に昼寝しているオビトくんに
 返してやろう」

「………しかし、なぁんで気付かないかねぇ、コイツは…」

 

 

 

 

「ガイーーーー!!!
 カーカーシーーーー!!!!
 てめぇらよくも!!よくも俺のゴーグルに!!」

「ぶっ…」

「わはははは!!」

「笑い事じゃねぇ!!
 これじゃ前見えねぇじゃねーか!!」

「見えないとか言ってきっちりゴーグルかけてくるトコロが
 ほーんと、面白いよねぇ」

「やかましいカカシ!!
 どうしてくれんだコレ!高かったんだぞ!!」

「だってさ、どうすんのガイ?」

「………逃げるか」

「はいよ」

 

 

「あ!!待てやコラァーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

※カカシとガイとオビト。
 悪戯小僧なガイと、面白がって付き合うカカシと、被害者オビトな関係。
 カカシはそうやって子供らしい事をひとつずつ覚えていったのならいい。

原題:「待てやコラァ!」